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James Welling -《Light Sources》

 

アメリカの美術家ジェームズ・ウェリングは、写真術の技術的・概念的な限界に挑戦する作品を生み出しつづけています。

 

1980年代の抽象的な作品では、丸めたアルミホイル、ひだの寄った布、パイ生地などシンプルな素材を使っていました。

 

その後1992年から始まった『光源』シリーズでは、素材の制約をなくし、ポートレート、風景、室内装飾などさまざまなものを利用しています。

 

これらの写真はすべて、人間の知覚プロセスについて遠回しに言及しています。

 

物体の多くが文字どおり光を伝達するものである一方、私たちの目に映るものはみな光を反射させる光源であるということです。

 

「ウェリングの『光源』を見ると、暗闇や見知らぬ場所、そしてなぜか私たちの興味を引く不可思議な現象についての記憶や感情が刺激される。それは、私たちがなんとなく気づいているもの、なかば忘れかけているもの、部分的に理解しているものが持つ魅力であると言えるだろう。そしてそれこそが、ウェリングが捕まえ、隅々まで観察し、賞賛したいと願うものなのだ。そのもろくてはかない美の表面に傷をつけることなく」-キャロル・スクワイアーズ、美術雑誌『アートフォーラム』より

 

 

2011.6

Hardcover

128 pages

19 cm x 26 cm

Publisher:Mack Books

ISBN:9783865218599

Price:8500yen+tax